今日は、今年最後の神戸市議会の本会議に行ってきました。
この本会議は、基本すべての市会議員が集まり、最終議論をする場でした。10時から18時までという長丁場でしたが、傍聴してわかったことでしたが、6割くらいは共産党が話していました。
なぜそうなるかと言えば、与党の自民・公明・民主は基本受身で、野党の共産・新社会・住民投票の中で議員数も多く、一番質問に執念を燃やしているのが共産党だからです。
内容は、多様でした。でも、なによりのポイントは、政治倫理確立委員会の『終結宣言』を認めるのか認めないかという問題でした。
これは、なにかと言えば自民党の市会議員団長をしていた村岡議員が逮捕されたのを受けて、再発防止の方法を話し合い、どうして今回のような問題が起こったのかを究明していこうという場を終えていいのかどうかの判断がされたということです。
簡単に言えば、与党はもう話を終わらせたいと考えているのですが、
野党が許さないという形でした。委員会長(民主の団長)曰く、「十分時間もかけたし、意見も聞いた。各派で意見が分かれたのは残念だったが仕方ない。あくまで、委員会は再発防止の話しあいの場で『疑惑』を話し合う場ではない。」との意見に対して、野党は、猛烈に追及していました。「そもそも市民が疑いを感じたままだ。不正疑惑は大量に残したままだ。市長室にまで検察が入り、自民党の他の議員も村岡氏に言われて議会で発言したと認めた。その議員への調査もされていない。検察側に事情聴取された市の幹部は村岡氏に言われて方針を変えたと認める一方、市の内部調査では影響されていないと言っている。どっちが正しいか参考人として呼び出すべきだろう。」
最終的には、与党が多数の力で押し切ってしまった。わかっていたことだが、忸怩たる思い。本当に腹が立つ。そもそも裁判は継続中。
あっせん収賄罪なのだから、村岡氏だけでできる犯罪だとは検察も思っていない。
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*村岡事件:村岡功・龍男親子が自分のお抱えの業者に頼まれて、ライバル企業の参入を妨害するために、自民党の他の議員数名を使って議会で発言させたり、市の幹部をよびだし圧力をかけて市の方針変えさせた。また、住民運動までつくりあげ、ライバル企業の進入ストップに動いた。その見返りとして、4300万円以上のお金をもらっていた。そのことを村岡氏は全面的に認めている。あっせん収賄罪を検察は適用。
*あっせん収賄罪:公務員が請託(公務員に対して一定の職務行為をすることを依頼すること)を受け、他の公務員に職務上不正な行為をさせるように、または、相当の行為をさせないようにあっせんし、報酬として賄賂を収受し、要求・約束をしたときに、5年以下の懲役に処せられる。
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